どこにでもいるSEの備忘録

たぶん動くと思うからリリースしようぜ

転職活動の備忘録

そろそろ時効だと思うので、転職活動について書きたいと思います。

このたび、新卒で入った会社から転職しました。 新卒で入った会社の方々には感謝していますし、正直申し訳ない気持ちの方が強いです。 だからこそ迷惑かけてまで転職したことを無駄にしちゃいけないとも思います。 せっかく転職したのに新しい会社で後悔しないためにも、自分が考えた道を踏み外さないように転職活動の際に考えていたことをまとめます。

転職を考えるようになったきっかけ

転職を考えるようになったきっかけは、正直に言えば「ストレス」です。 これまで生きてきた中で間違いなく最大のストレスを抱え、体調に異変が起き始めてから「これやばいかも」と感じ、続けるのは難しいと悟りました。

人によってストレスを感じることは色々ありますが、一番耐えられなかったのは「減点方式とでも言うべき社員に対する評価制度」です。

自分はかなりミスが多い方で、なにをするにもミスが目立ち、新卒で入ったときからミスに対して怒られることが一向に減りませんでした。 その分、自分の良さは「失敗を怖がらず挑戦する姿勢」だと思っていたので、人の仕事によく首を突っ込んでいました。

ただ、会社の方針なのか直属の上司の方針なのかは定かではありませんが、「積極的でミスが多い人」より「消極的でも失敗しない人」のほうが評価されていたのが現実でした。 業務上のトラブルに対して手を出した私は怒鳴られ、見て見ぬふりをした同僚が可愛がられる、そんなことが多かったです。

ミスをしない人間が評価されるのは当たり前です。 しかし、目の前で問題が起こっていて、その事実から目を背けた人間が評価されるのはなんか違うなと感じました。 終いには、「お前がいなくても、組織は回る」と面と向かって言われたこと。 要は、アルバイトでも雇った方がいくらかマシということなのでしょう。 事実上「ダメ人間」のレッテルを貼られたわけです。

こんなことが続いたストレスによって、肉体的・精神的におかしくなってしまったことが、転職を考えるようになったきっかけです。

転職活動で感じたこと

この時の転職活動はなかなか特殊で、事実上1日だけしか活動してなかったです。 たまに見かける、1 Day選考会みたいなのにたまたま呼ばれて、面白そうだったので行ってみたら、運良く内定が出てしまいました。

そうはいうものの、一応転職活動したのでいろいろ感じました。

転職市場において若さは最大の長所

転職活動をしていて一番感じたことが、年齢に応じて自分の価値は下がっていくということです。 よく「とりあえず3年は働け」なんて言葉を耳にしますが、3年あったら高校を卒業できます。 ものすごく頭の良い人なら、大学も卒業できます。

3年ってそれくらい長くて貴重な時間なんですよね。 その貴重な3年を不満を抱えながら、合っていない仕事に浪費することになんの意味があるのでしょうか?

「とりあえず3年は働け」という言葉の裏には、「辛抱強く仕事ができる人間かどうか」の判断基準にされると言います。 流石に2,3年の間に3回、4回と転職したらそう思われても仕方ありませんが、面接時にきちんと理由を説明できれば なんの問題も無いはずです。

一方で、採用する側は応募者の年齢に対してかなりドライに考えているように感じました。 「この年齢ならこれくらいの能力だろう」と想像するのですが、スーパーマン並の成長スピードではじき出された基準で判断されます。 実際には、少なからず応募した会社の業務と異なる経験をしてきているのですから、ギャップは必ず生まれます。 年齢が上がるにつれ、この採用側の「理想」と応募者側の「現実」のギャップが大きくなります。

ですので、転職は年齢が若いうちは採用側から見た理想と現実の差が少なく採用もしやすくなります。

働きながら転職活動は想像以上に大変

働きながらの転職活動は想像している以上に大変でした。 まず、常識的な時間に職場を出て転職の面接に向かうなど、普通の社会人には難しいかと思います。

タイミング良く有休を取れればいいですが、それもできないと平日なんとかやりくりして面接に行くしかありません。 私の場合はたまたま休暇を取った日に面接があり、1日で全ての先行が終ったので特に苦労はしなかったのですが、普通の転職活動をする人は 時間のやりくりに苦労するのかと思います。

また、職務経歴書・履歴書などを作成する時間が必要になります。 企業に提出する数少ない資料である以上、ある程度の品質が求められ、それなりに時間がかかります。 始める前には思ってもみなかったくらい時間に追われました。

情に流されやすい人はおススメしません

仕事を辞めることを伝える時、上司や同僚、人事部からほぼ間違いなく引き止めに会います。 情に流されやすい私はかなり罪悪感を覚えました。 会社側としては貴重な労働力が外部に流出することはデメリットでしかないので、引き止めるのは当然です。

それ以上に辛いのが、職場の同僚にどんな顔して引き継ぎをすればいいのかわからないということです。 転職は同僚から見れば、自分勝手にしか見えないものです。 内心どう思っているかは人それぞれですが、周りの目を気にしすぎると、「裏切ってしまった」と負い目を感じてしまいます。 正直、上司の引き止めなんかより、こっちの方がはるかにしんどかったです。 同僚は何一つ悪くなく、100%自分の都合で迷惑をかけるわけなので、罪悪感を感じながら引き継ぎをやりました。

なので、今の職場に満足していて、情に流されやすい人には、転職はあまりおすすめできません。

考えたメリット・デメリット

その人にとってメリットの方が大きいから転職を決断するのですが、一概にメリット・デメリットの数では判断できません。 私が考えたメリット・デメリットを洗い出してみて、1つずつ比較していきました。

転職する事によるメリット

  1. 今感じているストレス源から解放される
  2. 面接官だった社員さんと一緒に働けるかもしれない
  3. 給料が上がる

転職する事によるデメリット

  1. 今感じているストレスと同種、あるいは別のストレス源がある可能性がある
  2. 現職の同僚に迷惑をかける
  3. 今の仕事に加えて引き継ぎをする必要がある
  4. 転職が合わないリスク

メリット・デメリットの考察

主なメリットは上に挙げた3点です。 上に挙げた以外にも、今の会社でついてしまったイメージやら人間関係やらをリセットできたり、職場が近くなったりと、細かいのはいろいろとあります。 あと意外と給料はちょっぴり高い額を提示されていたので場合によってはそこもメリットかもしれません。

次にデメリットについてですが、ストレスについては正直どうしようもないかと思っています。 世の中いろんな人がいますし、ストレスの原因はなにも同僚だけとは限らず、お客さんだったりすることもあるので。 転職してストレスがなくなる保証はどこにもありません。 ただ、私の場合は職場に残っていたら100%ストレスは感じるので、どう転んでもマイナスになることは無いと思いました。

現職の同僚に迷惑をかけることや通常業務に加えて引き継ぎをする手間については、社内で異動になってもそれは同じことかと思います。 結局自分でやっていた仕事を引き継がなければならないので、転職でなくとも遅かれ早かれ迷惑はかけます。 なので、これもあまり気になりませんでした。

転職先がやっぱり合わないリスクについては、入ってみないとわかりません。 残っていてもどうせ合っていない仕事なので、これも現状からさらに悪い方向に進むことはありません。

内定承諾ギリギリまで悩みましたが、結局転職による明確なデメリットがなく、逆にメリットが複数あると感じたため、転職を決断しました。

転職を決断した決め手

面接の2日後くらいに内定が出たのですが、承諾するまでかなり悩みました。 上で書いたメリット/デメリットを考えていたんですが、そうは言ってもやっぱり怖かったです。 今の職場に残ればとりあえず死ぬまで苦労せず生きていけそうだし、新しいとこがどんなところかはっきりとは分からなかったです。

それでも決断を下した理由はいくつかあります。

「面白そう」と感じた面接

これが一番衝撃でした。 初対面なのに、自分と同じくらい大きな夢を語る面接官と会って、この人の下で働いたら楽しそうだなと感じたのが大きかったです。

それから、面接した面接官とも一緒に働ける確率が高いような気がしたのも大きいです。 転職って、新卒採用と違って採用する部署の人がそのまま面接していたりします。 そのため、面接で合った人がそのまま上司になる可能性が結構高いです。

面接官と話して、その人と一緒に働いくことを想像したらワクワクしました。 これが「転職しよう」と思った決め手の一つです。

新卒の就職活動時と現状のギャップ

その他、新卒の時のESなんか見直してました。 転職活動始めるときに職務経歴書を書いたのですが、これを書くときに新卒採用のときに使用していたESを見直しました。 ESを書いているとき考えていた姿と、今の状況を比較して結構ギャップがあるなと感じました。

面接から内定が出るまでに2日くらい間があったのですが、そのときにも同じことを考えていました。 新卒のときに考えた将来像に近づくには、現職より転職したほうが近づけると感じました。

内定=チャンス

最後の決め手は、「選択肢があることを喜べ」という言葉を思い出したことです。 ここを逃したら、一生やってこないチャンスかもしれないです。 「内定=チャンス」と捕らえようと考え、転職に踏み切りました。

転職先で思うこと

「転職先でこんなことやりたい」という目標を持って仕事をしていかないと、転職が無駄になってしまいます。

最初の会社で働いてみて、学生のころとは大きく考えが変わりました。 もともと人づきあいが苦手な方で、人に対しての好き嫌いが激しい人だとは自覚しています。 なので、働く上で「いっしょに働きたいと思った人と働けること」ってとても幸せなことなのだと思います。 しかし、これってすごい難しくて、自分が「選ぶ側」に回らないとなかなかできません。

ですので、今はまだわかりませんが、将来的に自分が「独立したい」と思う可能性が高いなと思います。 ありきたりですが、「人生1回きり」なので、やりたいと思ったらやったもん勝ちかと思います。

しかし、独立したい・経営者になりたいと思っても、今はまだ手に職ってほど何かあるわけではありません。 なので、転職先でやりたいことは大きく2つあります。

  • ご飯を食べていけるだけの「特技」を作る
  • 経営に関する知識を身に付ける

独立するには、社会に対してなんらかの価値を提供する必要があると思ってます。 そのための特技を身に付ける必要があると感じています。 何かしら、世の中に価値を提供できるスキルを身に着けたいと思います。

転職先の業務内容上、今の職場より経営を間近で見ることができそうですが、それでも自分が経営者になるには知識不足です。 経営やその他運営の知識で足りないと感じるところは独学で習得していかないと行けないと感じています。

5年後の目標

転職先にどれだけ在籍できるかわかりませんが、とりあえず5年後に「転職先でやりたいこと」ができているようにしたいです。 もし、それができたら転職して成功だろうと思います。 前向きに、目標に向かって頑張ります。